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ロジスティクス用語解説(な行)

内航海運業 domestic coastal carriage

国内における船舶による物品の海上運送に関する事業で、内航海運業法で規定されている。以前は内航運送業と内航船舶貸渡業の2業種からなっていたが、2005年4月1日に施行された改正内航海運業法により事業区分が廃止されたことに加え、許可制から登録制に参入規制が緩和された。

内陸倉庫 inland warehouse

倉庫の立地的な呼称で、内陸部に立地している倉庫をいい、港湾倉庫に対比して使われている。立地により市街地倉庫、市街地周辺倉庫、郊外倉庫、幹線道路沿い倉庫、インターチェンジ周辺倉庫などに分類される。各地域の流通センター内にある倉庫は代表的なものといえよう。

荷役 cargo handling/materials handling

貨物の積込み、取卸し作業や倉庫の保管・出庫に伴う作業などを荷役という。工場内における移動作業は特にマテハン(マテリアルハンドリング)と呼ばれている。パレットなどを用いて、ユニット化し、荷役機械で作業する場合が多いが、なんらかの形で人力作業が介在する

荷役機械 materials handling machine

物の移動、積重ね、ピッキング、仕分けなど、物流の結節点で発生する作業に使用する機械を総称していう。クレーンやフォークリフト、各種コンベア、仕分機などの大型機器から、各種台車などの小型機器まで様々なものがある。今日では、省力化、効率化、安全性などの観点から、情報システムによって様々な荷役機械を組み合わせて使用することも多い。

荷崩れ防止 protection of load collapse

荷役作業や輸送中の衝撃などで荷姿が崩れたり、荷が正常な位置以外に動いたりすることのないようあらかじめ対策を整えておくこと。テープ類、紙ヒモ製バンド、ロープ類、帯鉄、針金、角金、バンドなどで結束することもある。プラスチックフィルムでユニットロードをおおい加熱してシュリンクさせたり、フィルムで巻いたり(ストレッチ)して、荷を安定させることも行われている。荷崩れが発生したとき自動化機器がそのままその荷を扱うと、荷も機器も破損することがあるから、システムの入口で荷崩れの発生を予知し、機器を停止させることが必要である。このシステムは荷崩れ検出器と呼ばれ、荷のゆがみや規定の高さや幅を超えたときに作動する。

荷捌場

receiving & shipping area、marshaling space 集品されたものを各方面別に仕分けし、荷揃えするエリア。一般に、配送センターは、荷受場、保管場、流通加工場、荷捌場、出荷場の機能を一緒にすることが多く、機械設備を必要とせずフォークリフト等で品物を方面別に区分する方式と、無人搬送車、コンベヤ、ソーター等を設ける方式がある。荷捌場は、取り扱う品物、業態によって形式・機能が変わり、次のように区分される。
 
  1. 工場用倉庫、配送センターの荷捌場
  2. 旅客ターミナル(空港、駅)の荷捌場
  3. 路線トラックターミナルの荷捌場
 
1.の場合は、取扱物が定形化され、流量も把握できることから機械化することが容易で、保管設備と一体となったものが多い。
2.の場合は、取扱物が不定形で、流量も非定常となり、荷捌き速度が速い。取扱物を滞留させることはなく、荷捌場を自在に使用できるようにしたものが多い。機械化は仕分機程度である。
3.の場合は、取扱物が不定形で重い物が多く、流量も非定常である。取扱物を滞留させることはなく、その作業は人手によるものが多い。荷捌き作業は、仕分作業が中心となり、仕分情報の扱い方が上記区分でそれぞれ異なっている。
 
1.は定形のバーコードラベルを、一定の場所に貼ることが多く、機械化しやすい。
2.はバーコード付きのシールをつけ自動仕分けを行う。
3.は荷札が使われ、宅配便などは機械化が進んでいる。

荷姿 type of packing

商品が物流として扱われる場合の梱包された状態。荷姿の単位が一般に取引単位となる。一般に消費財の場合はダンボールによるものが普通であるが、木箱、布袋、紙袋、缶、樽、プラスチックフィルムなど荷姿の種類はきわめて多彩である。荷姿を標準化するのが物流効率化の基本であるが、コンテナやパレットなどは荷姿の標準化として異議がある。物流の標準化の中でもっとも遅れている。

荷揃え

保管されている製品を、出荷指示によって所定の方法により一定の場所に集めること。

日配品

一般に生麺、豆腐、牛乳、デザートなど低温管理を必要とする食品をいい、日付の新しさに代表される高度の鮮度管理を求められる多種の商品群から成る。多品種少量多頻度で短納期の物流を要求される。

値札付け tagging

受発注在庫管理システムを中心にして、流通管理システムをみると、その流れが発注業務から商品受入れ業務、そして販売業務につながる。発注業務、すなわち在庫問合せ、発注書の作成などから商品が受け入れられると検収作業が行われる。検収は、発注した商品が注文通りの商品であるか、数量に過不足はないか、不良品や破損品はないかを調べることである。それが終わると倉庫または店舗に配送される。この検収と配送の間に行われる作業が値札付けである。値札は品名・プライスカードとも呼ばれ、品名、値段、メーカー品、規格、原産地などが書き込まれている。このカードを商品につける作業を値札付けという。流通加工に位置づけられ、販売の準備のための付加的な作業である。

燃料電池自動車 FCEV

fuel cell electric vehile エンジンの代りに燃料電池と電気モーターを動力源に使う電気自動車で、化石燃料による有害物質(Nox・SPMなど)や地球温暖化物質(CO・CO2)などの発生を避け、低公害を実現する。主として水素を燃料とするが、純粋の水素ガスを使うもの、メタノールから水素を取り出すもの、メタンガスを使うもの、ガソリンから水素を取り出すものなどいろいろあり、一長一短であるが、化石燃料の枯渇化を目前にして、開発が急がれている。排出されるのは水だけである。

燃料電池車 fuel cell vehicle

燃料電池は、水素を酸素と化合させてエネルギーを得る装置のことで、建物のコジェネレーションシステムとして普及しつつある。燃料電池車は同様の仕組みを自動車の動力源に用いるものである。ただし、現在試作されている燃料電池車は水素を取り出す改質器を搭載しておらず、水素を外部から供給する必要がある他、1台のコストが億単位でかかっているため、一般に普及するのはやや先の見通しとなっている。

納品代行 collective delivery by forwarder

百貨店や量販店への納品にあたって、卸売業者などの発荷主が個々に店先に持ち込まず、輸送業者が多数の荷主の商品を集荷して回り、配送センターで仕分して、まとめて発荷主に代わって納品する形態をいう。集配だけでなく検品、値札付け、品揃えなどの作業も代行している。店頭の混雑防止や受入れ業務の簡素化など発着双方にメリットがある。

野積 open-yard storage

工場等の構内の空地などを保管スペースとして利用し、屋外でフォークリフト等を使って荷を保管すること。雨、風、ほこり等の影響を受けないような貨物が対象となる。倉庫業法にも、野積倉庫が規定されている。

野積倉庫 open storage yard 

屋外の野天積みの倉庫。工場、倉庫の構内敷地や、若干の保管施設を施した空き地の周囲を塀や柵で囲い、鋼材、木材、石炭、鉱石、ドラム缶など風雨の影響を受けにくい貨物を保管する場所をいう。倉庫にはこのように建物のない場所で貨物を保管するものもある。

ノンアセット型 non-asset

サードパーティーロジスティクスにおける事業形態の1つ。輸送手段や倉庫などの資産(asset)を持たずに荷主企業から物流業務を請け負い、輸送や保管といった実際の業務は運送業者や倉庫業者に委託する。もともと資産を持たないため、自社の輸送手段や倉庫などに束縛されずに、荷主企業のニーズに応じて効率的なネットワークを組み立てることができるといわれている。
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